2013年2月17日 使徒の働き-勇気を出しなさい-

その夜、主がパウロのそばに立って、「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない。」と言われた。
                    

使徒23:11

講解説教78
使徒の働き23:2-11

 「その夜、」パウロは主の励ましをいただかなければならないほど」失望しました。その原因を探り、失望する必要がないことと、勇気を出してキリストをあかしていくことを学びます。
 パウロはユダヤ議会であかしの機会を得ました。ところが大祭司の不当な扱いを受けて、彼を強く非難しました(3)。大祭司であることを知らなかったパウロは、「民の指導者を悪く言ってはいけない」(5)との聖書の教えに従って陳謝しました。不当な大祭司への対応も、聖書の教えに従うゆえに詫びる謙虚さも、きよい良心に基づく揺るがない信仰姿勢です。更には混乱した議会の人々に対して、わずかな可能性であるかもしれませんが、「死者の復活の望み」と言って、キリストをあかししました(6)。結果は失敗…失望しました。失敗に目が行ったのです。その時に主がパウロのそばに立ってくださいました。つまり、彼は思い煩う材料に心が支配されたことで、主がそばにおられることがわからなくて失望しました。「見よ。わたしはあなたとともにあり…」ヤコブは眠りからさめて「まことに主がこの所におられるのに、私はそれを知らなかった」(創世記28:15,16)旧約のヤコブも同じ心境です。もう一つの失望の原因は、「…ローマでもあかししなければならない」と励まされていることから、主のみこころが一時的にわからなくて失望しました。方法ややり方で失敗することがありましょう。そこに引き出されて、自分の判断に従うと落胆します。しかし主の決断に従うなら守られます。いかに主の決断に従うことに満足するかが重要です。「勇気を出しなさい」は「しっかりせよ」とも訳します。しっかりすべき確かな根拠はキリストです。ですから、しっかりしましょう。