2013年6月23日 十字架上でのキリストの祈り 大木英雄師

そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」彼らは、くじを引いて、イエスの着物を分けた。
ルカ23:34

ルカの福音書23章32~38節

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6月19日祈り会説教より 創世記28章15節

「見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこに行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」

ヤコブの人生のターニングポイントが28章にあります。これまでのヤコブは自分の知恵と力で祝福を奪い(創25:31、27:18-)、神のみこころが示されていたにもかかわらず、わが道を行きました。彼は自分の蒔いた種を刈り取るように自分の家を出て、兄から逃げなければなりませんでした(27:43)。独り石を枕にして横になったその場所で初めての挫折を味わいました(28:11)。その時に聞いた神の語りかけが上記のことばです。「まことに主がこの所におられるのに、私はそれを知らなかった」(28:16)との反応から、その時も、これまでも主の臨在を知らない信仰生活を歩んできました。彼はアブラハム、イサク、そしてヤコブに対する同じ神の約束も知らない身勝手な歩みをしてきました(28:13,14)。彼が横になっているその地こそが主の約束の地であることを知りません。しかしヤコブはここで確かな主の臨在を知り、主の果たされる御心を知ったのです。逃亡の旅から一転して神の目的を果たす旅へと移ったのです。
 
悔い改めと礼拝をささげた後(28:19)、旅を続けたヤコブに用意されていたものは、神の目的を果たしていくための訓練です(29章以降の結婚と生活)。主の目的に添うと、主が私たちと共におられることがわかります。また、主のお取り扱いの御手(訓練)の力強さ、頼もしさもわかります。