2014年6月15日 エペソ人への手紙 -自分の夫に従いなさい-

妻たちよ。あなたがたは、主に従うように、自分の夫に従いなさい。
エペソ5:22


講解説教No.39
エペソ5章22-24節

 主の民は、御霊に満たされた結果、人に対してへりくだったお互いに従う生活に変えられていきます。その服従が具体的に、妻が夫に従うという家庭の姿を取り上げています。神の創造の仕組みは「従いなさい…従います」という権威と服従の秩序を保っています。人が造られたとき、他の造られたものを支配し、管理したのが人間です(創世記1:26)。神はこの世にも統治権、行政権を定められました。家庭にも同じことが言えます。家庭にかしらと、かしらに従順な妻があって、初めて家庭が成り立ちます。これは創造者が定められたことです。神ははじめに男を造られ、それから男のあばらをとって女を男のために造られました。創造の秩序においても、その目的においても、神は男を権威ある立場に置かれ、女を服従する立場に置かれました。

 この服従は、その人より下という意味を決して持っていません。イエスは父なる神に徹底して服従されましたが、父なる神に劣っていませんでした。神は「妻は、主に従うように、自分の夫に従いなさい」と定められた秩序をお命じになられたのです。妻が夫に従うことによって、妻は主の権威に従っていることになるのです。創造の秩序、創造の目的を定められた神に従うことは、喜ばしいことであり、従いたいものなのです。妻が夫に従う理由を聖書は、夫が妻のかしらだからと教えています。「(キリスト)ご自身がそのからだの救い主であられるように、夫は妻のかしら」と(23)。

 「救い主」には「保つお方」という意味があります。夫は妻のかしらであると同時に、妻を保つ者です。かしらとして妻を愛し、指導し、また保護者として扶養し、守るのです。イエスが教会をそのように愛し、保たれたように、夫も妻を保つのです。世はこの教えに反発します。しかし、私たちが実際にこの教えを実行するのを彼らが見るならば、それは大きな影響力を与え、光の子としての証を残すことになります。