2014年7月20日 エペソ人への手紙 -神のすべての武具-

ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、いっさいを成し遂げて、堅く立つことができるように、神のすべての武具をとりなさい。
エペソ6:13


講解説教No.44
エペソ6章13-17節

 クリスチャン生活は悪魔とその軍勢との格闘です。その格闘に「いっさいを成し遂げて(完全に勝ち抜いて:口語訳)堅く立つ圧倒勝利のために、神のすべての武具をとることが命じられています。

 ①『真理の帯』は武装の基礎です。神の真理をもってすべての物事を見るなら、その戦いで守られ、力づけられます。②『正義の胸当て』は人に恥じない善い生き方のことです。何か言いかがりをつけられたとき、言葉で正しさを主張しても役に立ちません。主の義さを身に着けなければなりません。③『平和の福音の備え』は福音を携えて出かけて行く準備です。これは敵の領域に踏み込んで行く覚悟が大切です。パウロも「どうしてもしなければならないこと」(Ⅰコリント9:16)との覚悟を抱いていました。キリストのこの準備を怠ることをしませんでした(マルコ1:35-38)。④『信仰の大盾』は(信仰者を敗れさせるために)悪魔が放つ火矢を消すためのものです。この盾は、どんな問題、試練の中でも神が必ず守ってくださると信じる信頼の盾です。すべての武装よりも大事なこととして教えています。⑤『救いのかぶと』は神の救いの確かさに立ち続ける武具です。この部分でうつむき加減さを見せてしまうと、つけ入る機会を与えてしまうことになります。⑥最後は『御霊の与える剣である神のことば』です。イエスも悪魔に対してこの武具をお使いになりました(ルカ4:1-13)。イエスは神のことばを引用され、その時々にふさわしい聖句をお用いになられました。そのふさわしさとは聖霊によって示されことばのことです。戦いのときにすぐにみことばを引き出せる訓練が必要です。これらの武具のうち自分に適切なものを身につけるのではありません。6つすべて完全武装して悪魔に立ち向かうのです。そうすれば負けも僅差もなく完全勝ち抜きです。