2015年3月1日 ルカの福音書 -クリスチャンのライフスタイル-

また、だれも新しいぶどう酒を古い皮袋に入れるようなことはしません。そんなことをすれば、新しいぶどう酒は皮袋を張り裂き、ぶどう酒は流れ出て、皮袋もだめになってしまいます。
ルカヨハネ4:24


講解説教No.21
ルカ5章33-39節

 人には二つの生き方があります。一つは御国の民としての生き方(クリスチャンライフスタイル)、一つはこの世の人々の生き方。イエスの弟子が断食しないことに疑問を抱いたパリサイ人たちに対してイエスは、たとえをもって批判しつつ御国の原則を教えられました。新しい布切れと古い服、新しいぶどう酒と古い皮袋…新しい物はイエスの教えであり、それを受けての新しい生き方、つまりクリスチャンライフスタイルのことです。この生き方は古い物では間に合いません。古い物とは自分の行いと努力によって救いを得ようとするこの世の生き方です。直接的には律法を守り行なう生き方です。律法は人々に要求します、「むさぼるな、殺すな、姦淫するな」人々はこれを守ろうとするのですが、罪ある人間は守ることができません。逆に律法がその人に禁じた時、人の堕落した性質は禁じたことをもっとしようと興奮させます。この生き方はいつも他人と比較し、自分を中心に据えます。いつまでも律法を守ることができないので悪さえも正当化し自分を保とうとします。パリサイ人に見られるように、このライフスタイルは、心のかたくなさ、ねたみ、敵意、殺意と悪循環です。しかしクリスチャンはイエスのいのちに預かります。そのいのちは本当の自由とまったき解放を与えます。膨張していく新しいぶどう酒に見られる豊かな生き方です。あのレビにも見られます。力、勢い、喜びをとどめておくことができないのです。これは古い生き方とは合わないし、共存できません。消極的には赦し合う生き方であり、積極的にはその豊かさから泉のようにあふれ出て、他の人に及んで行く宣教的な生き方です。新しい、古いどちらの生き方を選びます。か?