2015年7月19日 ルカの福音書 あなたがたの信仰はどこに?

イエスは彼らに、「あなたがたの信仰はどこにあるのです。」と言われた。弟子たちは驚き恐れて互いに言った。「風も水も、お命じになれば従うとは、いったいこの方はどういう方なのだろう。」
ルカ8:25


講解説教No.37
ルカ8章22-25節

 イエスが語られた二つのことばをしっかり受け取るなら、私たちはあらゆる困難に打ち勝つことができるようになります。第一のことばは「あなたがたの信仰はどこにあるのです」(25)ガリラヤ湖上で嵐になり、死にそうな思いになった弟子たちがイエスを批判した時のことばです。弟子たちはすでに、真の弟子たるは?イエスこそ神の御子であることの奇蹟と教えを受けて来ました。おことば一つで自然界も、霊的世界も、或いは病さえも言うことを聞かせることのできる権威を目の当たりに学んできたのです。舟の中に一緒に、すべてを支配しておられる権威者イエスがおられるのに、まさに彼らの信仰はどこに行ってしまったのでしょう?生活の中で困難が生じたとき、私たちの心のうちにイエスの占める割合はあるでしょうか?この方を思い、信頼する信仰は「どこに?」となってしまうのでしょうか?第二のことばは、「さあ、湖の向こう岸へ渡ろう」(22)イエスのことばには絶対的な権威があります。このことばも権威あることばです。今弟子たちは、この権威あることばを実行する最善のときです。実に、困難の時にこそ、権威あるイエスを知ることとなります。エジプトを脱出する民がそうであったように、また投獄されたパウロがそうであったように、困難のときがチャンスで、主を知ることとなるのです。「前進せよ」とのことばがあれば、どんな障害物があったとしても、みことばを実行していくことで、主ご自身に打開していただくのです。自然を支配する主の奇蹟をみて、驚き恐れた弟子たちは、イエスを神として正しく判断する信仰がまだ不足のようです。彼らにとって湖上は訓練の場だったのです。イエスはあなたのことも訓練されています。主の言われることを実行するなら、必ず困難に勝利します。