2016年4月17日 ルカの福音書 -神の国を求めなさい -

何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい。そうすれば、これらの物は、それに加えて与えられます。
ルカ12:31


 心配ごとから解放されて自由に生きるとは具体的にどういうことなのかを考えましょう。生きる手段としてお金や財産は必要です。しかしそれらはその人の人生や命を決定するものではありません。そう考える人は自分の命までも自分のものとしています。いや、命は神のものです。神は愛をもってご自身と交わることができるように、このいのちをお造りくださいました。ですから、そのいのちに必要なものは神が当然備えてくださるのです。だからそれらのものを捜し求めて心配するのを中止せよと命じるのです。人は人生の成功を望み、実現させようと努力します。自分の能力を開発し、仕事の業績をあげて充実した日々を送りたいと。自分が自分であることを確かめ、自分らしさを生かして、「生きがい」を求めます。ところがそれを求めるところに必ず心配ごとがくっ付いて来ます、尽きません。生活の充実、生きがいを求めること自体間違ったことではないですが、なぜ心配を止めることができないのでしょう?それは、求めた生きがいで自分の人生をやっていくことができる、決定づけることができると考えるからです。そうではなくて、私たちのいのちを養う神の恵みの中で、自分の能力や特技を生かすのです。イエスは言われます。「持ち物を売って、施しをしなさい」もう私たちは自分の所有しているお金や財産で自分の命とからだを養う必要がありません。自分のものにこだわり、しがみつくのではなく、むしろ、それを自由に用いることができるのです。神のみこころにかなうことのために使うのです。これぞ自由であり、それが神の国であり神の支配です。益々それを求めましょう。