2017年1月1日 元旦礼拝 ー主の恵みの年を告げ知らせるー

「わたしの上に主の御霊がおられる。主が、貧しい人々に福音を伝えるようにと、わたしに油をそそがれた…」
ルカ4:18


ルカ4章14-21節

「イエスは御霊の力を帯びてガリラヤに帰られた」(14)とあります。どこから帰られたのかというと、荒野での悪魔の誘惑の場から帰られました(~13)。悪魔の知恵を尽くしての誘惑を受けたのは間違いないことです。しかしその荒野の場は同時に、イエスが聖霊に導かれて父なる神と向かい合う場でもあるのです。私たちにとっても悩みの場、避けたい人、場所があるでしょう。しかしそれは神と向かい合うために欠かすことのできないものです。そこを含めて主の恵みですから、避けることなく向かい合うなら、これまで知ることのできなかった主を知ることができるでしょう。第二に、イエスの最優先課題は聖霊との交わりです。「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」(ゼカリヤ4:6)との聖書の原則に従われました。私たちが毎日聖書を読み、祈るのは聖霊と交わるためです。聖書のことばで安心を得るためではありません。聖書を読んで聖霊と交わる結果、安心を得られるのです。聖霊との交わりがない状態で学校や仕事につくことは、油の切れた重いペダルの自転車を必死に漕いでいるようなものです。しかしもし聖霊と交わることを優先するならば、神はサタンを蹴散らすほどの力のあるみことばを与えて、その日その日を導いてくださいます。第三に、福音を伝えるのは明日ではなく「きょう」です。イエスはご自身を示すことによって「きょう…(福音)が実現した」と宣言されました。「きょう」という言葉は大事です。「きょうダビデの町で…」(2:11)、「ザアカイ…きょうは、あなたの家に泊まることに」(19:5)、「あなたはきょう、わたしとともにパラダイスに」(23:43)ザアカイも十字架の犯罪人も社会から疎外されて来た人たちです。イエス誕生の知らせを真っ先に受けた、ザカリヤ、シメオン、アンナ、羊飼いたちもこの世で後回しにされて来た人たちです。この人たちに伝える福音は「明日」では遅いのです。「きょう」伝えなければなりません。この主の恵みの年に、私たちも「きょう」福音を伝えましょう。