2017年10月1日 ルカの福音書 -イエスの死と復活の証人-

あなたがたは、これらのことの証人です。
ルカ24:48


講解説教No.131
ルカ24章44~53節

 天に上がられる前、イエスは弟子たちにイエスの証人として大事なことを教えられました。それはイエスが彼らに教えて来られた総括として、①イエスの十字架と復活によって救いが実現すること、②悔い改めてイエスを信じる者に罪の赦しが与えられること、③その救いの知らせが全世界に宣べ伝えられていくこと、これが神のみこころとして必ず実現することを教えたのです。そしてイエスは「これらのことの証人です」と弟子たちに宣言されました。復活の目撃者たちの同じ教え、同じ働きをしている私たちもイエスの証人です。神のみこころは証人たちを通して実現していくのです。更にイエスは証人たちを「聖書を悟らせる」ことで相応しく整えられました。イエスの十字架と復活によって自分の救いが実現したことが本当にわかることが聖書を悟るということです。そのためにイエスは彼らの心を開かれました。それによって初めてイエスの証人となるのです。もう一つイエスが大事なこととして教えたのが、「父の約束」である聖霊を受けることです(使徒1:4,5)。弟子たちはイエスの働きによって宣べ伝えるべき聖書を悟ることが出来ました。そのイエスが地上の生涯を終えて天に上げられたら、だれが心を開いて聖書を悟らせてくれるのでしょうか。そのためにイエスは、代わりの「助け主…聖霊」(ヨハネ14:26)をご準備くださったのです。今私たちが実際に、み言葉が解き明かされて、イエスがわかり、みことばが自分に語っていると受け取ることが出来るのは、実にこの聖霊の働きによるのです。イエスは弟子たちから離れて行かれましたが、彼らはもうイエスの死の意味も、栄光の復活体の事実も疑いません。さらには証人としての使命をも疑いません。イエスが今直接いなくても大丈夫なのは聖霊によっていかなる時もイエスとともにあるという確信を抱いているからです。