2018年8月19日 ペテロの手紙第二 -神のご性質にあずかった者-

これらがあなたがたに備わり、ますます豊かになるなら、あなたがたは、私たちの主イエス・キリストを知る点で、役に立たない者とか、実を結ばない者になることはありません。」                
ピリピ1:8


講解説教No.5
Ⅱペテロ1章8節

 ペテロは第二の手紙で、信仰の成長が必要であること、信仰は必ず成長することを強調して語っています。信仰の成長がなぜ大切かということを8節に記しています。「これらが(徳、知識、自制、忍耐、敬虔、兄弟愛、愛)があなたがたに備わり」 実はこの「備わり」という言葉は「その人の所有となる」ということを意味しています。つまり、ここでペテロが言っていることは、「これらのものをもう神から頂いている」ということです。自ら得るものではなく救われたことによってそれらを実践できる者と生まれ変わっているのです。だから成長できるのです。偽教師による教会への悪影響を考えると、霊的成長よりもその手前の防御を何とかしなければならない状況と思われますが、ペテロは読者たち(私たち)が成長することを信じて止まないのです。同時にペテロは救われた人が罪の中を歩むことも現実であると受け止めています。霊的成長の重要さと成長が滞る愚かさの両方を教えることで、霊的成長をめざして正しく歩み続けることを勧めているのです。次にペテロは霊的成長の結果、主にとって役に立つ者となることを教えます。「役に立たない」とは、自分に与えられた責任や働きを果たさない人、その結果実を結ばない人のことです。成長するなら絶対にそのようにはならないのです。主に役に立つ者の働く動機は「イエスに喜ばれたい」という思いです。これはその人を忠実にさせます。自分を喜ばせたい人は面倒なこと、犠牲を負うようなことは避けるでしょう。忠実さが神の働きに用いられる基準です。社会的信用、価値、教育の程度は取税人マタイや漁師たちを見ても重要ではないことがわかります。信仰が成長するなら間違いなく神にとって役に立つ者となります。成長を願っていますか?今神が用いてくださる歩みをしていますか?