2018年12月23日 クリスマス・メッセージ -飼葉おけに隠されたメッセージ-

あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。
ルカ2:12


ルカの福音書2章8-12節

 歴史的に見ると、お生まれになったイエスが飼葉おけに寝かせられたことは偶然に思われます。しかし聖書の視点で見ると、それは必然であることがわかります。聖書は飼葉おけに眠るイエスを「しるし(サイン)」と言っています。聖書全体から見ると、イエスが多くの人たちから拒絶されるサインであることが明らかです。イザヤ1:2、3に神に逆らったイスラエルの民にことが記されています。家畜の中でも鈍いロバさえ持ち主の飼葉おけを知っているが、イスラエルは知らないという皮肉も記されています。しかも故意に知ろうとしないと。イエスが生まれて8日目にシメオンという人がイエスを腕に抱きました(ルカ2:28-35)。祝福の言葉としてイエスを「異邦人を照らす啓示の光」と述べた後、「反対を受けるしるし」とも述べました。また、イエスが「多くの人が倒れ、また立ち上がるために定められ」ているとも述べました。そこにイエスを拒絶する理由があります。多くの人が自分の罪をイエスに指摘されることで倒れ、新たに立ち上がらせる、そういう救いであるために拒絶されるのです。本当の幸いは、人間に死と滅びをもたらす罪があらわにされ、その罪を認めるところにあります。なぜなら、その人は神の慰めと救いを頂くからです。神の御子イエスキリストは唯一の救い主です。そして私たちは救われなければならない罪人です。この罪は、飼葉おけでお生まれになったイエスが、十字架において死なれる時にあらわにされます。自ら罪を自覚することは不可能です。そこまで弱く、堕落し切っているということです。だから、イエスはその罪から救うために生まれ、十字架において、私たちのすべての罪を負われました。イエスの十字架こそ、私たちを罪に倒して、新たに立ち上がらせる救いの方法です。このことを信じるなら救われます。