2019年2月3日 ペテロの手紙第二 -成長しなさい-

私たちの主であり救い主であるイエス・キリストの恵みと知識において成長しなさい。このキリストに、栄光が、今も永遠の日に至るまでもありますように。アーメン。
Ⅱペテロ3:18


講解説教No.23
Ⅱペテロ3章17、18節

手紙の終わりにペテロは「…成長しなさい」と勧めます。その成長のためにまず勧めていることは、「よく気をつけ」との誘惑への備えです。この手紙によって読者の兄姉たちは、偽りの教師が現れること、彼らが欲望に従って神のことばを曲解し、教会の人たちを誤りに導き混乱させていることを知りました。「前もって分かっているのですから~よく気をつけ」(新改訳2017年版)ることが出来ます。イエスも弟子たちに世の終わりの前兆を知らせました。それを知ったからこそ備えをせよと命じました(マルコ13:22,23)信仰者はあらかじめ知っている人たちです。正しい道とそこに進むことの報いを知っています。悪い道とそこに進むことの不幸を知っています。ですからよく気をつけて信仰生活を送らなければなりません。気をつけるべきは堅実さを失わないことです。間違った教え、情報が入って来ても、動揺することなく、聖書が何といっているのか、そこに立つということです。堅実さを「失う」ことは無くなることではなく、落ちたり、遠のくことです。罪の弱さを持つ私たちは時に落ちます。それは聖書が言っていることなのか迷い込ませる誘惑に落ちます。大事なことはどこから落ちたかを思い出して、必ず聖書に帰ることです(黙示録2:4,5)。その上で、イエスキリストの恵みにおいて成長します。主の力によって強くされ、忍耐し、寛容さを保ちというふうに、人格、行動がイエスキリストのようになっていく(似る)意味での成長のことです。またイエスキリストの知識において成長します。聖書のことばを通して益々キリストを知って行く意味での成長です。この両者において成長します。まずは成長を願うところから始めましょう。それも聖書的根拠のあることです。パウロがピリピ人への手紙で、既に得てもいない、完全にされてもいない自分が貪欲に成長したいと願っています(ピリピ3:12-14)。私たちも!