2020年2月9日 宣教大会 ー宣教の喜びの秘訣ー

わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、わたしの喜びがあなたがたのうちにあり、あなたがたの喜びが満たされるためです。
ヨハネ15:11


ヨハネの福音書15章11節

「…群衆を見て、羊飼いのない羊のように弱り果てて倒れている彼らをかわいそうに思われた。」(マタイ9:36)イエスの宣教の動機は深いあわれみです。このあわれみが「ガリラヤの向こう側のゲラサ人の地方」にいる「悪霊につかれた人」にも向けられました(ルカ8:26-39)。悪霊は既にこの人を力づくで、無理矢理に捕えてしまっていました。現代においても悪霊は人々を巧妙かつ強力に束縛しています。束縛する手段は、異教習慣、お金、栄誉、名誉、異性、常識など様々です。その支配力は、例えば、自分の家庭や命を犠牲にしてまで、お金や名誉に傾倒するほどです。 しかしイエスの福音は、人を束縛し虜にしている悪霊の支配から解放します。イエスが悪霊に向かって、「この人から出て行け」と命じただけで、この人の最悪の事態は一転しました。常に荒野に追いやられた彼は正気に返ることができ、着物を着せられて、イエスの足もとに座っているのです。イエスの権威と力が悪の力にはるかに勝っているからです。イエスの深いあわれみが力となって、ひとりの人の人生を変えます。彼は束縛から解放されて普通の生活に戻ることが出来ることを喜びませんでした。彼は自分をあわれんでくださったイエスに従うこと、力ある方が、自分にどんなに大きなことをしてくださったかを、町中に言い広めることを喜んだのです。私たちも彼と同じように、イエスのあわれみを受け、イエスの力によって束縛された生活から解放された者です。この喜びは、次に救われるべき人々に証しすることで現されます。イエスにあわれんで頂いたので、自分もあわれみをもってかかわります。また、イエスの福音のうちにある力を、証しした人々が救われていくことで見ます。主の力を見て更に喜ぶのです。