2022年9月25日 説教テーマ 「万事益とする」

神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知 っています。 ローマ8:28 講解説教 ローマ人への手紙8章28-30節 №46  神がすべてのことを働かせて益としてくださることを知っているという強い確信はどこから来るのでしょうか。「すべてのこと」に含む多くの苦しみを受けて来た人生経験からのようにも思いますが、そうではなく、神の子どもが父なる神を信頼するところから来る確信です。御霊が弱い私たちをとりなされたのが、「祈る」という言葉に込められている、父なる神との正しい関係を保つためでした。そのとりなしの意味を知っているパウロは、子に対して父なる神が万事を益としてくださることを確信しているのです。ですから万事益との約束は、神を愛する人々に約束されています。私たちが信仰生活に励むのは神を愛する結果としてです。私たちが神を愛しているのは、まず神が私たちを愛してくださったからです。父子の関係をもって神を愛するなら、その人は神の願われることを願うようになります。父なる神の願いは罪人である私たちを救うことです。神のその願いを「ご計画」と言っています。「ご計画に従って召された…」つまり救いのご計画です。「召す」とは「呼ぶ」です。私たちは救いのご計画によって神に呼ばれた から、神はすべてのことを働かせて益としてくださるのです。この神の救いのご計画を信じましょう。神は天地創造のときから、世の終りに至る人間の歴史を、救いのご計画によって導かれています。そのご計画の中でひとり子イエスキリストの十字架の死と、死者の中からの復活という決定的な救いのわざを行われました。そして将来、その救いを完成してくださると約束してくださっているのです。万事益とするというのは、私たちの人生における全てのことが、救いのご計画へとつながっているのです。人生における喜びも悲しみも、御子イエスのかたちと同じ姿になるという救いの完成へとつながっているのです。