2023年1月1日 元旦礼拝説教「見よ。わたしは新しい事をする」

見よ。わたしは新しい事をする。今、もうそれが起ころうとしている。あなたがたは、それを知らないのか。確かに、わたしは荒野に道を、荒地に川を設ける。 イザヤ43:19 イザヤ書43章14-25節 あけまして おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 神は預言者イザヤを通して、新しい事をすると仰せられました。それはバビロンで捕囚の身であるイスラエルの民が解放されるという、バビロン陥落の預言です。陥落の仕方をたとえで表現していますが(14)、それを見ると、あの強大なバビロンが一瞬のうちに突き落とされることが預言されています。旧約聖書の預言は、その時代に起こる出来事(バビロン陥落)だけを預言しているわけではありません。その絵にもう一つの絵を重ねているかのような預言の仕方をします。もう一つの絵とは、終わりの日に起こる出来事のことです。キリストによる神の支配、神の国の完成という出来事を重ね合わせているのです。バビロン陥落が型とすると、黙示録18章2,10節の「大バビロンが倒れた…あなたのさばきは、一瞬のうちに来た」が本体としての終りの日の預言です。大バビロンとは反キリストのことです。政治的なものなのか、宗教的なものなのか、それが合わさったものなのか、いずれにしても全力でキリストに挑む反対の力が、キリストによって一瞬のうちにさばかれるのです。イザヤは二重の預言を「荒野に道を、荒地に川を設ける」ことと表現しました。道がないから荒野で、川が流れていない、つまり水のないところが荒地(砂漠)です。そこに設けるのですから考えられないことが、神のなさる新しい事なのです。かつて紅海に道を通して民を渡らせ、ヨルダン川にも道を備えて渡らせました。しかし神はそれらを「思い出すな、考えるな」と命じます(18)。なぜなら、以前のことをはるかに超える事をなさるからです。最終的に神は「わたしの民、わたしの選んだ者に(水)を飲ませ」(20)ます。水は「聖霊」の象徴であり、黙示録には「いのちの水の川」とあります。神のなさる新しい事の結末である御国の完成です。しかしその前には地上においてキリストを王としたメシア王国(千年王国)も実現します(20 前半)。このような神のマスタープランに合わせて、目標を立て、生活していき ましょう。