2023年1月15日 説教テーマ「最も大切なこと」

兄弟たち。私は今、あなたがたに福音を知らせましょう。これは、私があなたがたに宣べ伝えたもので、あなたがたが受け入れ。また、それによって立っている福音です。 Ⅰコリント15:1 Ⅰコリント15章1-5節 聖書はキリストがよみがえられたように、救われた信者も死者の中からよみがえることを教えています(Ⅰコリント15:52)。パウロは死者の復活はないとしているクリスチャンたちに、その前提となる基本的なことから教えました。「この福音のことばをしっかりと保っていれば、この福音によって救われる」(3)という救いは、救いの完成(復活)を含めての言及です。聖書は「最も大切なこととして」、「キリストが私たちの罪のために死なれたこと」を伝えています。罪のない方が私たちの罪を身代わりに負い死なれたのです。イエスの死は「聖書の示すとおり」に起こりました。すなわち、神のご意志とご計画による死であったということです。また、聖書は「葬られたこと」も最も大切なこととして伝えています。これは紛れもなく死なれた事実を伝えています。そのことにより、キリストの復活が肉体をもって復活されたこと以外の何ものでもないことを伝えているのです。聖書は、「三日目によみがえられたこと」を最も大切なこととして伝えています。肉体の復活により死 の最大の原因である罪に勝利されたことが明らかになります。よみがえられた証拠として多くの弟子たちにご自分を現されました。幽霊だとおびえる弟子たちにたいしては焼いた魚を目の前で召し上がりました(ルカ24:43)。もっと疑う弟子には十字架で受けた傷跡をお見せになり、そこに指を差し入れよと言われました(ヨハネ20:27)。私たちは今、より豊かに生きることは考え過ぎるほどに考えることができますが、死に対してはほとんど考えません。今死んでしまうことになったらどうしましょう?ですから、死に対して、十分に考えなければなりません。そのときにどうしてもキリストがなぜ死なれ、キリストがなぜよみがえられたのかということを考えないと、正しい回答が導き出せません。もう一点大事なことは、パウロが「私も受けたこと」として福音を語っていることです。人が発見したり、経験上考えだした福音ではなく、先輩の信仰者たちから伝え聞いたものを受け取ったということです。さらに、そこから新たに考えて造り出した福音ではなく、彼が伝え聞いた福音をコリントの人たちに伝えたのです。コリントの人たちは、今その福音から逸れそうな状態にいます。ですからパウロは警告しているのです。この福音に立って初めて死者の復活を考えることが出来ます。