2023年2月5日 説教テーマ「復活の根拠」

キリストの支配は、すべての敵をその足の下に置くまで、と定められているからです。最後の敵である死も滅ぼされます。 Ⅰコリント15:25、26 キリストの復活が私たちの復活を保証します。「キリストが眠った者の初穂として死者の中からよみがえられた」(20)とあります。「初穂」とは、その年の最初に収穫した収穫物のことです。その後にたくさんの収穫が続くことを約束し予告するものが初穂です。キリストがよみがえられた初穂ということは、その後に同じように死者の中からよみがえる者たちが大勢いることを語っているのです。次に聖書は、最初に創造された人アダムとキリストを対比することで復活の確実さを教えます。死は人類の代表者アダムの罪によって来て支配しました。この死の支配には恐れが伴います。未知なる死の世界としての恐れではありません。神との関係が断たれることへの恐れです。神が取って食べてはならないと命じられた木から取って食べたときに人は死にました。その時肉体が真ではおらず、怖くて神から隠れた人の姿が聖書に示されています(創世記3:8)。これは人格的な関係における霊的な死です。この死の結果、肉体的な死も伴います(創世記 3:19)。霊的死がどういうことかわかることとして、人が宗教をつくること、本来の生き方を失い、生きる意味を失うこと、愛することにおいて一番失敗することが挙げられます。普段神との関係など何一つ問 題を感じることなく過ごすでしょう。しかしひとたび死に直面する時には、神と直面せざるを得なくなります。そこで問われることは、神とその人との関係です。もし決裂していたら、その人が迎えた死は神の怒りとさばきのしるしでしかありません。死者の復活もひとりの人、イエスキリストを通してきました。キリストの死と葬りと復活により、罪の赦しと永遠のいのちが与えられました。ですから、死の恐れは取り除かれています。そこにあるのは神との関係の回復であり、死者からの復活です。この究極の祝福にあずかるには、①キリストの復活(既に起こった)、②再臨時にキリストに属する人たちの復活、③そして終りが来ます。その終わりはキリストの支配がすべてのものに及ぶことで来ます。国家権力も、自然の力、老いや病の力、死の力も、キリストの足の下に置かれて終わりが来ます。第一段階を終え、今キリストが来られるのを待っている状態です。最後の敵である死の力もキリストが打ち滅ぼすのですから、間違いなく私たちも復活します。