2023年5月14日 説教テーマ「イエスはどういうお方か」

彼らは非常に恐れて、互いに言った。「風や湖までが言うことを聞くとは、いったいこの方はどなたなのだろうか」 マルコ4:41 イエスは群衆に教えを語った後、弟子たちに「向こう岸へ渡ろう」と言いました。弟子たちはイエスの言う通り舟で湖を渡ろうとしましたが、激しい突風に襲われて舟が沈みそうになってしまいました。その時、弟子たちはイエスに「先生。私たちが死んでも、かまわないのですか」と言いました。このような状況の中で眠っているイエスを見て、苛立ちを覚えたのでしょう。「こんな状況なのに、よく寝ていられますね。私たちのことなんて、どうだっていいということですか?」しかし、イエスが 起き上がってお命じになると、風はやみ、湖は穏やかになりました。そしてイエスは弟子たちに「まだ信仰がないのですか」と問いかけました。弟子たちは信仰を持っていました。イエスについて行こうとしていました。だからこそ「向こう岸へ渡ろう」というイエスのことばに従いました。ところが、突風で舟が沈みそうになった途端、その思いがどこかへ吹き飛んでしまい、恐れや不安に支配され「先生。私たちが死んでも、かまわないのですか」と言ってしまいました。しかしイエスは、突風と 湖を静めることを通して、ご自分のことばに力があることを示し、すぐに疑ってしまう弟子たちの信仰を問うたのです。この日、弟子たちはイエスのことばは必ずその通りになること、すなわちイエスの権威を体験的に学びました。私たちも今、聖書を通してそのことを学んでいます。「イエスはどのようなお方か」、今日のみことばからひとことで現わすなら「権威あるお方」です。ではその権威はどこから来るのでしょうか。なぜ風や湖が言うことを聞くのでしょうか。それらのことと合わせて 3つのポイントでまとめます。 ①神なるお方(創造主) 天地万物をお造りになった方だから、自然界もこの方の言うことを聞くのです。 ②神が人となって来られたお方 人として肉体を持って来られたから眠っていたのです。ですから私たち人間の弱さもよくご存知です。ちなみに今、イエスは復活されて父なる神のもとにおられるので、眠ることはありません。 ③私たちとともにおられ、助けて下さるお方 イエスは、弟子たちの信仰のなさを問いつつも助けて下さいました。今はイエスが「もう一人の助け主」と呼ばれた聖霊なる神がクリスチャンとともにおられ、聖霊の働きを通して助けて下さいます。