2023年9月10日 説教テーマ「もう一人の助け主」

そしてわたしが父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます。 ヨハネ 14:16 ヨハネの福音書14章15―17節 十二弟子たちにとって、イエスはいつも一緒にいる助け主でした。ところが、その助け主が自分たちから離れてしまうことを知り、弟子たちは心を騒がせました。けれどもイエスは父なる神に「もう一人の助け主を彼らに与えるように」とお願いして下さいました。これは「イエスと同じ性質を持っている方を助け主として与えるように」ということです。しかも、その助け主はいつまでも一緒にいて下さるのです。その助け主こそ真理の御霊、すなわち聖霊なる神です。聖霊は十二弟子をはじめ、イエスを信じる人々が神の真理(教え)に従って歩んでいけるよう助けて下さいます。聖霊は目に見ることはできないので、世の人は聖霊のことを知りません。でも、クリスチャンは聖霊を知っています。なぜなら、イエスを信じる過程で自分を信仰へと導いている力を感じるからです。また、日々の生活の中で、自分を導いている力を感じるからです。私たちがイエス・キリストを救い主として信じると、聖霊は「うちにおられる」関係となり(聖霊の内住)、私たちの心に働いて下さり、助け、導いて下さいます。世界宣教の働き、教会の働きをはじめ、クリスチャン一人ひとりの歩みはすべて聖霊の働きによることです。そして、聖霊によって歩んでいる私たちを見て、人々は「ああ、神はおられる」と知ることができるのです。 イエスは、助け主なる聖霊を与える約束を告げる前に「もしあなたがたがわたしを愛するなら、あなたがたはわたしの戒めを守るはずです」と言いました。わたしの戒めとは「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい(ヨハネ13:34)」です。この戒めを自分の力で守ることはできません。だからこそ、私たちのうちにおられるイエスと同質のお方、助け主なる聖霊に「私にはできないので、どうかあなたのお力で私を変えて下さい。愛し合えるようにして下さい」と願い、ゆだねていくことが、どうしても必要なのです。「愛し合わなければいけないのはわかっているけれど、そう簡単には…」「いつかそのうち…」「もっと長い目で見て…」主の日が迫っている今、私たちにそのような猶予はありません。