2013年4月14日 ラハブは恐怖の中で何を見たか

この町と町の中のすべてのものを、主のために聖絶しなさい。ただし遊女ラハブと、その家に共にいる者たちは、すべて生かしておかなければならない。あの女は私たちの送った使者たちをかくまってくれたからだ。

ヨシュア6:17

-マタイ16:16-18 ペテロの信仰告白-
 
 カトリック教会はペテロを重要視し「この岩の上にわたしの教会を建てます」(18)の「岩」をペテロと解釈しました。それを法王首位権の根拠としました。聖書が重要視しているのは信仰告白です。ペテロは「キリスト」すなわち約束の救い主と告白し、「生ける神」すなわち命の根源者、生きている唯一の神と告白し、「御子」すなわち神の子と三位一体を前提としたキリスト理解を告白しました。この告白のために知識は必要ですが、知識だけでは決して告白できません。「聖霊によるのでなければ、だれも、『イエスは主です』と言うことはできません」(Ⅰコリント12:3)とあり、イエスも「このことをあなたに明らかに示したのは人間ではなく、天にいますわたしの父です」(17)と言っておられます。救いは神のわざであり、奇跡的な事柄です。

 教会も奇跡的な存在です。イエスは天の父からの啓示によって信仰告白をしたその人の上に教会を建てると教えられたからです。神による本当の信者の上に教会を建てるのです。単に、信者の信仰告白、能力、努力、賜物、働き、ささげものなどの上に建てるのではありません。人間的な要素が入っていないこのような教会の成り立ちが「わたし(キリスト)の教会」と言うのであり、私たちの教会ではないのです。教会の礼拝が祝福され、みことばの宣教が進展、増大していくためには真の信者が必要です。イエスはそのような信者を「真の礼拝者」(ヨハネ4:23)とも呼ばれます。その私たちはイエスより委譲された権威のもとで、イエスの教会の建設に励むのです。