これらのことでわかるように、主は、敬虔な者たちを誘惑から救い出し、不義な者どもを、さばきの日まで、懲罰のもとに置くことを心得ておられるのです。
Ⅱペテロ2:9
講解説教No.12
Ⅱペテロ2章4-9節
偽りの教えを持ち込む偽教師たちが必ずさばかれることを教えるために、ペテロは3つの歴史的事実を挙げて説明します。第一に罪を犯したみ使いへのさばきです。神に仕えるみ使いでさえさばかれるのだから、まして偽教師たちがさばかれないはずはありません。第二にに罪深い世界へのさばきです。いわゆるノアの洪水によるさばきです。「不敬虔な世界」すなわち、神を敬うこと、神を礼拝すること、また神を恐れることをしない者たちにさばきが下りました。創世記には、「…悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾く」(6:5)と記されています。そのようにして神に逆らうことを止めなかったためにさばかれました。偽教師たちがどんなにうまくやっていても神の前に立たされ、必ずさばきが来るのです。そういった堕落と破壊の中でノアとその家族の救いが記されていることは希望です。神は彼らをあわれみ、神の助けがなければ生きることはできないと自覚していた彼らを守られました。ノアは「義を宣べ伝え」ました。何を造っているのか尋ねて来るすべての人たちに、神のさばきと救いを宣べ伝えたのです。彼ら以外に誰一人信じようとしなくても、伝える責任を果たしました。救うのは神です。第三に罪深い町へのさばきです。不道徳の代名詞であるソドムとゴモラの町が滅ぼされました。この時の神の目的は「みせしめ」です。後の人たちのための警告として滅ぼされました。その町でも神のあわれみによりロトが救われています。偽りが繁栄するそういう時代に生きています。しかし神は必ずさばかれる、そこに希望を持とうではありませんか。またさばきが確実なら神の救いはもっと確実です。ノアを救ったように、あなたをも救います。聖書が教えるままを信じましょう。