2013年11月17日 エペソ人への手紙 ‐内なる人を強くしてください‐

どうか父が、その栄光の豊かさに従い、御霊により、力をもって、あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように。
エペソ3:16

講解説教No.19
エペソ3章14―16節

 祈りが聞かれるために大切なことは、自分が願ったことが神のみこころにかなっているか、それとも自分の欲から出ているだけかをしっかりふるい分けることです。イエスが「…わたしの願うようにではなく、あなたのみこころのようになさってください。」(マタイ26:39)と祈られた通りです。パウロは「(神の)栄光の豊かさに従い」祈っています。ご自身の栄光の豊かさに応じ、それに見合うように答えてくださるというのです。神の栄光の素晴らしさに応じることなのですから、みこころにかなった祈りです。今後あなたが祈るとき、心に思うことは願い事そのものよりも、神の素晴らしい栄光の豊かさを思うことが出来たら、その祈りは確かに答えられるでしょう。

 さて、パウロが祈ったことは、エペソ周辺の兄姉たちの信仰の一致のために「内なる人を強くしてくださいますように」ということです。内なる人を強くすることは、「キリストが…あなたがたの心のうちに住んでくださる」ということです。仮住まいではなく、しっかり腰をおろしての定住、私たちのうちに本当の住人になっていただくということです。キリストがお住まいになると、兄姉を受け入れ、愛することを教えられます。住まうキリストが小さい者を受け入れる方だからです。ただすぐに愛を実践できなくても、キリストがお住まいならば、忍耐や自制することを主とともに学ぶことができるでしょう。時にキリストを部屋の端っこに追いやったり、いないかのように振る舞ったりすることがあるかもしれません。キリストは悲しまれますが、その人が弱さを認めて、自分の中の王座をキリストに明け渡すことを待っておられます。私たちが弱いからこそ、私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きてくださっているのです。