2014年6月22日 エペソ人への手紙 -自分の妻を愛しなさい-

夫たちよ。キリストが教会を愛し、教会のためにご自身をささげられたように、あなたがたも、自分の妻を愛しなさい。
エペソ5:25


講解説教No.40
エペソ5章25-33節

 夫はキリストが教会を愛したように愛しなさいと命じられています。キリストはどのように教会を愛されたのか?キリストは過去においてご自分の花嫁である教会を買い取るために、十字架で最も高い犠牲を払われました(25)。また、現在においてキリストのきよめのわざによって愛してくださっています。キリストは教会を日々聖別されます。キリストのことばを聞いて、それに従うたびにきよめられていきます(26)。さらには未来において、教会が栄光に預かることによってキリストの愛が教会に示されています。しみやしわが何一つない、きよく傷のない栄光の教会へと愛をもって導いてくださいます(27)。それと同じように夫が妻を愛するのです。素晴らしいキリストと同じ愛が妻に向けられたのなら、従いなさい!と言われなくても妻は従って行くのではないでしょうか。また、夫は自分のからだのように妻を愛さなければいけません(28)。結婚は、ふたりが真に結ばれ、一体となることを意味しています。だから、自分の妻を愛する夫は、ほんとうの意味で自分を愛しているのです。

 夫が自分の妻を愛することのもう一つの聖書的根拠は、結婚の奥義にあります。第一に父母を離れること、これは「捨てる」という意味もあり、父と母も夫婦の間に割って入ることができないということであり、それほどの夫婦の結びつきなのです。夫婦は一つなのだから、一つのところに割って入ることなどできないのです。「妻が従ってくれなかったらどうしよう?」それでも夫は自分の義務を果たすべきです。妻もたとえ愛されないことがあっても、それでも夫を敬うという命令に従うべきです。「神の全能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれたちからがどのように偉大なものであるか、」(1:19)これを大いに体験すべきです。妻への愛の実践、或いは夫に従うことで全能の力を体験しようではありませんか。そこには助け主である聖霊が必ず働いてくださいます。あなたの家庭がこのように祝福に預かるならば、それをこの世の人々が見ることになります。彼らも救いに導かれ、同じ祝福を受け取ることになるでしょう。