2020年1月5日 新年礼拝 ー聖書を真に知るー

あなたがたのからだはキリストのからだの一部であることを、知らないのですか…
Ⅰコリント6:15前半


コリント人への手紙第一6:15-20


 パウロは、コリントの兄姉たちに「あなたがたは…知らないのですか」と繰り返し問い尋ねています。「これほどわかりきった大事な真理を、知らないのか」というニュアンスです。パウロは彼らのことを「キリストにある幼子」と言いましたが(3:1)、その原因は聖書を知らないことにあるようです。とは言っても、救われてからしばらく経過している彼らは聖書を学んでいました。「キリストのからだの一部」であることも(6:15)、不品行のことで言及した「ふたりは一体となる」という結婚の奥義についても(6:16)、救われた者が聖霊の宮であり、神のものであることも(6:19)知っていました。しかし、彼らが成長するようには知らなかったということです。「いつも学んではいるが、いつになっても真理を知ることのできない者たち」(Ⅱテモテ3:7)と聖書は言っているので、信仰が成長しない聖書の知り方というものがあるということです。聖書を真に知るための二つの注意点は、御霊を消さないことと預言をないがしろにしないことです(Ⅰテサロニケ5:18-20)。この二つの注意点の前に、「喜びなさい、祈りなさい、感謝しなさい」との信仰の基本的な教えがあります。聖書は、私たちの中に感謝する事柄があるから感謝しなさいとは教えていません。感謝して生きることが神の望みであり、ご意志であるから、私たちは感謝するのです。この真の教えを守り、保つために、まず御霊を消さないことです。御霊が感謝して生きるという聖書の真の教えを教えてくださり、そうできるように力を与えてくださるのです。また、御霊の働きが保たれるために、預言をないがしろにしません。語られた神のことばである説教を大切にすることです。また、教えの実践という結実に直結する知り方をします。自分の内にあるものが聖書を真に知ったものかどうかの見極めは、御言葉の実践があるかどうかです。