2024年3月24日 説教テーマ「福音の妨げを打ち破る」

イエスは、様々な病気にかかっている多くの人を癒やされた。また、多くの悪霊を追い出し、悪霊どもがものを言うのをお許しにならなかった。彼らがイエスのことを知っていたからである。 マルコ1:34 マルコの福音書1章29-34節 №8  安息日に会堂で教えられたあと、イエスと一行はシモンとアンデレの家に行きました。恐らく休憩を取るためでしょう。ところがシモンの姑が熱で苦しんでいることを人々がイエスに知らせました。そこでイエスはお癒しになります。その翌日(日没が一日の始まり)には、多くの病人、多くの悪霊につかれた人がイエスのもとに連れて来られます。どれほど多くの人が連れて来られたかわかりませんが、イエスはそのすべてをお癒しになり、また悪霊を追い出されました。もれなくです。なぜなら、そのことを通してイエスの王権支配が確かにあることを示すためです。シモンの姑の癒しも、一時的な熱病ではなく、熱の影響で「床についたまま」(原意)の重い病気です。イエスは単に癒されたのではなく、「熱を叱りつけ」(ルカ4:39)「手を取って起こされ」さらには、姑が人々をもてなす(給仕して仕える)という、そこにイエスの王権支配があることを示すための癒しを行われたのです。私たちは罪と死から救われました。イエスは十字架と復活によって既に罪と死に勝利されています。ただ、私たちはまだ罪の性質を帯びているので、死にいざなおうとするサタンの力に屈してしまいます。ですから癒されても再び病むし、サタンの様々な妨害に遭います。永遠の癒しはイエスがサタンとの決戦で完全勝利してからです。今は『希望のある苦しみ』を味わっています。イエスの救いにまだ与っていない人たちは『希望のない苦しみ』です。だからこそ福音を宣べ伝えなければなりません。神の国は実質的な力にあります(Ⅰコリント4:20)。その力はイエスのことばから来ます。弟子を従わせ、汚れた霊を追い出し、病を癒される(熱を叱る)のも、すべてイエスのことばによります。そのイエスのことばを阻むものが、悪霊の働きであり、病なのです。イエスが悪霊を追い出し、病を癒されたのは、イエスのことばが人々に聞かれ、信じて従うことができるようにするためです。福音と切り離されての癒しや悪霊の追い出しではありません