2014年5月4日 エペソ人への手紙 ーキリストがあなたを照らされるー

「眠っている人よ。目をさませ。死者の中から起き上がれ。そうすれば、キリストが、あなたを照らされる。」
エペソ5:20


講解説教No.35
エペソ5章12-17節

 以前は暗やみでしたが、クリスチャンはキリストの光によって変えられ、自ら光となっています。聖書はそういう劇的な立場の変化を語っています(13節)。上記の聖書のことばはクリスチャンに向けて語られています。『目をさませ、起き上がれ!』と呼びかけている事実、またクリスチャンに対して今どのようにして光であり得ているのかを思い出させている事実があります。この事実は今すでに光である私たちが、いかに光の子どもらしくなくなってしまう危険性が大きいかということを示しています(参考へブル6:4,6)。

「そういうわけですから」(15節)と、この世の人々と関わりながらも、世の人と同化しないで生きるクリスチャン生活の全体の要約部分が15節以降に当たります。第一によくよく注意する必要があります。何が善いことで何が悪いことなのか?自分の生活で適切な判断を行なって歩みます。ただ単に善悪の判断をつけるだけではなく、そこに思いやりをもって徹底して注意して歩むことが求められています。第二に、機会を十分に生かして用いなさいと教えられています。「時間を贖う」あるいは「時間を稼ぐ」という意味になります。世の人たちが悪用したり空費したりしている時間を、神の民は時間を有効に我がものとするということです。世の人たちの時間の使い方は欲の自分のために使います。しかしクリスチャンは明確に生きる目的と時間の使い方があります。それは神のために、その御国の完成のためにです。私たちはもっと神のために時間を使うべきです。その日一日を何のために時間を使っているのかに心を留めておくことが良いでしょう。