2018年9月9日 ペテロの手紙第二 -聖書の大切さ-

ですから、すでにこれらのことを知っており、現に持っている真理に堅く立っているあなたがたであるとはいえ、私はいつもこれらのことを、あなたがたに思い起こさせようとするのです。 
Ⅱペテロ1:12



講解説教No.7
Ⅱペテロ1章12—15節

 聖書の教えを毎日の生活で実践していくために、ペテロはみことばを思い起こさせることに努めました。思い起こさせると言っても、すでに兄弟たちはみことばの真理に堅く立っている、すなわち、みことばを実践できている人たちです。その彼らになおも思い起こさせるのはどうしてでしょうか。それでもみことばを忘れてしまうからです。モーセは主の教えを「心に刻みなさい」と民に教えました(申命記6:6)みことばを心に刻むのは、心が信仰者の行動を生み出していくからです。行動を生み出していくところにしっかりと神のことばを刻むことによって、みことばを実践して行く者となるのです。繰り返し、繰り返し教えられることで心に刻まれます。本日聖餐式が行われますが、この意義は「わたし(キリスト)を覚えて」です(Ⅰコリント11:24,25)。祝福にあずかり、霊性が向上するために聖餐式をするのではありません。イエスキリストが私のために何をしてくださったかを覚えるために行うのです。さてペテロは「地上の幕屋にいる間」に思い起こす必要性を言っています。私たちの真のホームである天国に行ったら思い起こす必要はないのです。忘れることが決してないからです。仮住まいの今は、常にみことばを思い起こさなければなりません。忘れるからです。さらにペテロは、みことばを思い起こさせることによって「奮い立たせること」すなわち、彼らの信仰を励まし続けることがなすべきことだと言っています。それがペテロの使命だと言うことです。まとめると、①私たちの信仰は必ず成長します。同時に霊的盲目になって救いの意義さえわからなくなることもあります。②ですから真理のみことばを常に思い起こす必要があるのです。みことばを思い起こすために、具体的にどうしたらよいか、各自考え、祈り求めましょう。